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“2022”買ってよかった俺の欲望/「RICHO GRIIIx」

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 性能や機能も大事だけど、ポケットやカバンの中に入れた時に「かっこいいなぁ」と思えるものが好きっす。RICOH GRIIIxはそんな欲望に応えてくれるカメラでした。ポケットに入る。ボタンを押せばいい感じの写真が撮れる。40mmの画角とかは、まぁよくわかんないですが、とにかく押せば自分の欲求が満足します。ボタンを押した時のシャキッという軽さが、このカメラの気軽さをさらに俺に伝えてくれて、パシパシと写真を楽しく取らせてくれるのです。なんだかタミヤの薄刃ニッパーを初めて握った感覚に近いです。デザインの良いものから良い結果が得られるという感じがね〜。
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 片手に収まるこの感じ。ソニーのRX100シリーズを好きで使っていたのですが、子供と遊んでいる時に落として壊してしまいました。そんなこともあって、代わりのコンデジを探していて、GRに乗り換えてみたんです。大きさとかそんなに変わらないんですけど、このカメラからは圧を感じない。これを買ったら俺はずっと使い続けるだろうなぁという匂いを感じました。物を買う時、この感覚がたまに降ってきます。俺はこいつと長い時間過ごすんだろうって。そういう買い物は絶対に失敗しないものとなります。
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 飲み屋というのはグルーヴの塊。そいうのも楽しみたいし記録しておきたい。それをカメラでカシャってやるという動作が楽しいからカメラで撮影したいんですね。筆で塗りたい、エアブラシで塗りたいと同じっす。スマホで撮りたい時はスマホで撮ります。
 飲み屋に大きなカメラでよっこらせってのも俺の中では粋じゃないです。GRならちょっと撮っていいですか?と聞いて撮影しても嫌がれる素振りもないし、周囲のお客さんにも迷惑をかけることはないっす。
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 お頭が付いている魚を撮影すれば、だいたいなんでもうまそうに見えます。押せばうまそうになる。それがGR。
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 良い食べ物を食べたら記録したい。それは現代人の欲望の一つ。それにもGRIIIxは応えてくれます。あ〜、うなぎ食べたい。
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 旅は必然的に荷物が多くなります。一眼を持って行ってたいして撮影しなかった〜〜むしろスマホだけで撮影していた〜〜なんてことがめっちゃあります。それならGRIIIxで良いのです。旅をしながらカメラのボタンを押す楽しさをこんなにイージーに、そしていい感じの写真をはき出してくれます。だから楽しいのです。
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 急に雨が降ってきても、さっとしまえて、撮影したい時だけさっと出して撮影できます。コンパクトさゆえのありがたみ。思いっきり享受してます。
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 そして何と言っても、僕の宝物。いつだって元気な二人と駆け回ったりしながら撮影するのにこのカメラは最高です。手ぶれ補正も付いているし、何より子供たちもカメラにビビらない。遊びの中で撮影を楽しめるカメラです。
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 散歩の時はいつもポケットに。スマホがあるから〜といってスマホでもたいして撮影をしていなかった自分。スマホの中はプラモの製作中とビールと煮物とかの写真ばかりでした。多分スマホで外を撮影して楽しむということが僕の中にはなかったんだと思います。カメラで外を撮影するのが楽しいタイプだったんですね。GRIIIxをゲットしてから、スマホに転送された写真はバラエティに富むようになりました。これって撮影が楽しいっとなったからですよね。僕の気持ちを上げてくれたGRIIIx。2022年最高の買い物のひとつです。

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僕の青春の背中を過ごした相棒との再会。「グレゴリー デイパック」

2022-10-29_12-49-15_529.jpeg▲5年ぶりにカバンを新調した。それは学生時代も愛用したグレゴリーのデイパック

 グレゴリーのデイパックを背負って通学したり部活に行ったり、大学受験に行ったり……。僕にとってポーターのカバンとグレゴリーのデイパックは、背中を預けた時間の多い相棒でした。でもちょっとだけグレゴリーとも、ポーターともお別れしていました。

2022-10-29_12-49-15_630.jpeg▲大好きなタミヤの戦車模型・ミリタリーミニチュアシリーズの箱も入る!! これで両手がふさがらないぞ

 低価格、シンプルなデザインで愛用していた無印良品のリュックについに穴が開いてしまいました。同じものを買っても良いかな~と思っていたのですが、最近「定番アイテムで長く使えるもの」という価値観で物を買うようになりました。だからせっかくだし、後20年くらいガシガシに使ってやろう! と思い立って、僕の青春の背中を共にした「グレゴリー デイパック」を購入しました。

2022-10-29_12-49-15_686.jpeg▲ロゴは変わっても、この形と使いやすさは変わらない!!

 形は同じなのに、肩のフィット感や中の構造はアップデートされていて大満足!! 新ロゴも、もう見慣れてなんかいい感じ。「変わらないまま変わります」的なグレゴリーのデイパックを背負ってみて、「買ってよかったな~」と自然と思えたので大成功な買い物です。さぁ、俺はこいつと旅に出ようと思います!! 一緒にたくさん面白いものを見に行こうぜ。




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旅の靴/松本とニューバランス990v5

R0001554.jpg▲松本城はやっぱりかっこいい。お城だけでなく、周囲の豊かな自然がより城を映えさせてくれる

 旅の支度でいつも楽しみながら悩むのが「靴」。自分が向かう場所、旅行中の天気、さまざまなことをイメージしながら靴を選ぶ。数日間相棒となる1足を選ぶのだから悩まないわけがない。

 僕は夏の終わりに長野県・松本市を旅の場所に選んだ。その理由は長野県は今まで旅して悪い思い出が無いと言うのが一番。うまいワインにうまい蕎麦、なんだかゆったりした時間、アカデミックな雰囲気がある場所などが揃っている。昨年車も買ったので、余計に長野に旅したくなったのだ。

R0002160.jpg▲選んだ靴はニューバランスの990v5。極上のクッション性とフィット感は一度履いたらやめられない

 自然の多い長野県でも、松本は立派な都市。そして歴史や文化もある大好きな場所。そんな街に2泊することを考えて選んだのが「ニューバランス 990v5」。ニューバランスのスニーカーの中でも990シリーズは特別なライン。1000点満点中990点の靴であると言う評価が社内で出たことで、990と言うナンバーが与えられたとか。このシリーズは「990」を始祖に、「991」、「992」、「993」など様々な系譜に広がりどれも傑作となるすごいナンバー。スティーブ・ジョブスも愛した靴で、「992」とリーバイスの501を合わせた姿は有名。松本のアカデミックさと990のちょっとこだわりの強い背景がなんだかミックスしたので、今回の旅で僕は「990v5」を選んだのだ。v5というのは990の5代目という意味(今年はv6が出るそうで、そちらも楽しみなのだ)。

R0001364.jpg▲松本市美術館。松本市出身の芸術家・草間彌生の世界を堪能できる。ベンチや壁などそこかしこに彼女の世界観が散りばめられている
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 僕は旅行の初日に額を4針縫うというアクシデントにもあったのだが、病院のスタッフさんも優しくて「松本を嫌いにならないでまた来てくださいね」という言葉は、凹んでた僕にはとっても優しく響いた。おかげで2日目も元気に松本城を堪能できた。
R0001508.jpg▲現存の城の木はやばい。多くの人が触れてきた歴史がツヤとなって目の前に現れる。かっこいい木がお家に欲しくなる

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 松本のガイドブックなどでもお馴染みの「おきな堂」では洒落た洋食を。ポークステーキは旅の疲れを吹っ飛ばす感動が目と舌で堪能できるのでおすすめ。車じゃなかったらこれとビールを味わいたかったが、それはまたの機会に。

R0001462.jpg▲小波のカルビ丼は優勝

 松本駅から徒歩3分くらいのところにあった「小波」。こちらはランチでラーメンとカルビ丼が食べられる。お店の中の雰囲気もグルーヴ満点。松本に行ったら、夜に再度行ってみたいお店。絶対に再訪するぞ。
R0001455-2.jpg▲最高の雰囲気。卓上コンロの清掃の丁寧さも素晴らしい!!

R0002166.jpg▲スウェード部分の味。ニューバランスのネイビーのスウェードは、履き込んだ時の色変化がとてつもなくかっこいい

 旅をした靴は、一気に姿を変える。これは他の靴もそうで、ひとつの旅を終えることで一気に靴との距離が縮まる。990v5とは日本だけじゃなく世界各地も一緒に旅した。だから僕とこの靴はもはや一心同体。旅を楽しくしてくれる存在だ。靴は買ってすぐに自分との距離が縮まらないからこそ面白い。じっくりと、人生のイベントを一緒に乗り越えていくと、いつしかその靴は自分の中でかけがえのないものになったりする。可愛い子には旅をさせよ。それは靴のためにもある言葉なんだと、旅から帰ってきた靴を見るとよく思うのだ。

 今度は、最近初めて一緒に旅に出た靴との話もしようと思う。








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「プラモデルが大好きな生活」がもっと好きになれた読書の話。

DSC_9620.jpg▲散歩の仕方が変わった。そして散歩をするのが好きになったから、靴の好みも変わった
R0000937.jpg▲いつか行きたい国の景色を、人や食を通して見せてくれる。その語りは、もう一度僕をフランス好きにさせてくれた。そして、憧れの革靴を買った
R0000938.jpg▲昔の日本の姿の道案内。アニキのような語り口でそれをやられるとたまったぁもんじゃない。この本を持ち歩くときは俺自身もアニキになりたいから最高のカバーオールで。文庫本が服のポケットにすっと収まった時って、いつになっても気持ちが良い
DSC_9623.jpg▲食の話をプラモデルに置き換えて、もしこの人ならどんな風に人に伝えるのだろうとよく考えるようになった。そんな文章力は僕には無いのだけど、池波さんが様々な店で見た感じた視点は文字に刻まれている。文を習うより、僕は目を習っている
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 2022年に僕は池波正太郎の本を読んだ。そして自分の好きなことに自由になれた。本を読んで大好きなプラモデルがもっと好きになった。明日はどんなプラモを作ってどんなお話をしようかな。おしまい。

newbalance 2002RHQ
J.M.WESTON #300
comoli デニムワークジャケット



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この夏最高にご機嫌なフランス軍のチノパンを買った話/WAIPER M-52チノ

R0000901.jpg▲半世紀以上前にデザインされた軍服が、今最高なんだ

 日常着として最も普通で、最もカッコいいミリタリーウェアと言えば「チノパン」だと思っている。その中でもフランス軍が生み出した「M-52チノ」はぶっちぎりでかっこいい。一生付き合いたいチノパンを買ってみようと思うなら、「M-52」と検索して欲しい。きっと素敵なチノパンがたくさん出てくると思う。
R0000920.jpg▲1950~1960年代にかけてフランス軍に採用されていたボトムスで、ツータックのゆったりとしたヒップ周りと裾にかけてゆるやかにテーパードしたシルエットが特徴

 僕はこの夏、福岡のミリタリーショップ「WAIPER」が発売している「M-52チノ」を購入した。WAIPERは、軍の放出品の販売から、自ら作り出しているミリタリーウェアまで幅広く扱っている。特に自社開発のウェアの作り方がとっても丁寧。参考にしたモデルをただ再現するだけでなく、現代のスタイルにも合うようにアレンジをしたり、本物志向の人に合わせてあえてスタイルを変えないレプリカ的なものを作り出したりと、商品を通して楽しんでウェアを作り出していることを感じさせてくれる。
 ここのオリジナルの「M-52チノパン」が本当に最高だった。多分一生穿き続けるし、リピートもすると思う。それくらい最高だ。
R0000921.jpg▲腰回りに入ったタックが、シルエットにゆとりと余裕をもたらせてくれる。ツータックのパンツの良さを味わうのにも最高の1本

 WAIPERのM-52チノパンは、しっかりとしたチノクロス、綺麗な縫製、太くても裾にかけてテーパード(ヒザ下くらいから裾にかけて少しずつ細くなっていくシルエット)していく今っぽいスタイルと、絶対に外しのない条件が全部そろっている。そして価格も1万円しない……。本当に凄いパンツだと思う。
R0000928.jpg▲ポケットはシンプルなフラップが付いたデザイン。フラップがちらっとお尻から見えるのもかっこいい

 そしてチノパンはミリタリーウェアだから、僕のようにプラモを作ってるときにガシガシ着用して汚しまくっても大丈夫だし、ガンガン洗濯してもまったくへこたれることなく穿いていける。このWAIPERのM-52なら、僕のプラモライフにもめちゃくちゃ力になってくれそうだ。この夏、とてもかっこよくて、とても丈夫な相棒を手に入れることができた。

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