2019/11/23
僕のお買い物 #005 価値観と品質と new balance M991

◾️「N」。このブランドロゴが作り出している価値観に「生産地」があります。そしてそこで作っているから約束されるクオリティというものがあり、それだけの価格となります。今回は今「N」の魔法にかかっているおじさんのお話をちょっとだけ読んで行ってみてください。

◾️ニューバランスはとにかく生産地、「米国製」と「英国製」モデルに関しては強く打ち出してきます。つまりこの2地域で生産されているモデルこそ、ニューバランスのハイクオリティシューズということになります。今回僕が購入したM991SEは英国製。箱の天面にこれだけ大きなメッセージをプリントしています。

◾️そもそもニューバランスは、生産性と低コスト化のために、安価な地での大量生産という選択を取りたいくないというメッセージをポスターなどでなんども発信しています。もちろん中国や東南アジア製のモデルも存在するのですが、ニューバランスのブランドイメージとなっているシリーズは、やはり米国製か英国製になります。

◾️左は以前のエントリーでご紹介しているM990v5というアメリカ製のモデルの箱。思いっきり国旗のデザイン! 英国製は、英国工場で生産が開始された1982年という文字とともに、シンプルな茶箱になっています。これから紡がれるであろう英国製ニューバランスの歴史を一緒に作っていこうとも取れるシンプルな箱。とても素敵です。模型でもそうですがパッケージは、その商品を買ってくれた人へ、送り手側がよりこのものを楽しんでほしいという思いが詰まったお手紙のようなもの。中の靴と同じくらい大事だと思います。そしてニューバランスはそのことをすごく重視しています。

◾️箱を開けると蓋の裏には英国の地図が。工場のあるイングランドとスコットランドの境界にある町、フリンビーがマークされ、僕の靴はここからはるばるやって来たのかと、ワクワクする。

◾️中の紙をとり、M991とご対面。もっとも興奮する瞬間ですよね。箱の中には少しは英国の空気が入っていたかな?

◾️靴を取り出すと、まさかのフリンビーファクトリーの絵が!! どこまで楽しませてくれるんだという仕掛け。自分たちが作り、送り出したものの背景まで大切にする。このような姿勢こそがものに価値が追加され、買った人も「なんだか僕が手にした靴はスペシャルなんじゃないか? 大切にしよう」と消費を素直に楽しませてくれるってもんです。

◾️切って捨てちゃうタグにもユニオンジャック。

◾️タンの裏にもユニオンジャック。

◾️2001年の新たな時代の到来とともに誕生したM991。スティーブ・ジョブズも愛用した言われるモデルのようです。良い靴は良い発想をもたらしてくれるのかな? 好きなものを着たり履いたりすると不思議と元気にはなりますよね。



◾️「991」というようにこれがこの靴の名前。数字と生産地と「N」は見事に靴の中にデザインされて来るのもこのブランドの魅力。車とか飛行機とかみたいですよね。僕のような模型が好きな人は多分手にとると好きになっちゃうんじゃないかな〜。僕は今「N」に恋してます。

◾️米国で生まれたニューバランスが、ヨーロッパへの普及のために選んだ地。「英国」。靴作りにはものすごいプライドと技術のある国を選択したのはまさに必然と言えるもの。革を扱う技術もあるので、英国製の中には576や1500といっためちゃくちゃにかっこいいレザーモデルもあります。こうやって米国の990v5と英国の991を並べるとなんだか贅沢な気分になってきます。それはニューバランスが自分たちの靴につけている価値観を体感しているから。そしてこれからそのクオリティを毎日歩きながら楽しめると思うと、早く明日になんないかな〜とさえ思えてきます。物を買って楽しむ。買ったものでさらに次の日が楽しくなる。

◾️このソールにどんどん自分の足跡を刻んで、前へ進むぞ〜っと思った秋の夜なのでした。おしまい。
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