2019/02/11
内戦と自然の力。破壊が生む美の遺跡「ベンメリア」


アンコール・ワット遺跡群から少し離れ、シェムリアップの街から車で約1時間半ほどの距離に崩壊の遺跡ベンメリアがあります。カンボジアの悲しい歴史である「カンボジア内戦」でも戦場となり、遺跡周辺には地雷が埋められ、さらには重火器により壁なども吹き飛ばされるなど本来であれば捨てられてしまってもしょうが無いような遺跡です。
しかしその遺跡は人の力と自然の力により奇跡とも言える崩壊の様を見せてくれています。規模だけでいえばアンコール・ワットを凌ぐとも言われるベンメリア遺跡。美しく切り出された岩が崩れている様、その岩に木々が絡まり、そこに光が差し込む。崩れても美しい。1993年に内戦が終結し、まだ30年も経っていないカンボジアの今とこれからが垣間見えるような景色。ここはラピュタ(よく例えられる)じゃない。カンボジアの過去と現在の大きな歴史が凝縮され、さらに交差するポイントと言える場所だ。
















木々と遺跡が織りなす景色。修復のめども立たないから世界遺産にも認定されない。しかしそれでも人を惹き付けるのはここにしかこの景色は無いから。アンコール・ワットからはかなり距離がありますが時間を費やしても行く価値はあると思います。道中でカンボジアの風景も楽しめます。車で行きましたが、トゥクトゥクでも行けますよ!(時間はかかりますが)
そしてこの後、午後はシェムリアップの街へ。どのような街なのか。それはまた次回。

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