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タミヤ 1/35 ヤークトティーガーを作る 最終話 人馬一体!

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やっとこ、デカブツの完成です! プラモデルの完成は出会いと別れ。キットの完成した姿を楽しむ。そしてキット作り終わっちゃったな〜というなんとなく寂しい気持ち。でもまた同じキットを作る「再会」の機会がプラモデルにはある。自分が求めればいつだって振り向いてくれる。僕にとってヤークト・ティーガーはつらい別れ(以前完成しなかった)と再会(今回)を体験した思い出のキットになりました。タミヤ MMシリーズ50周年の今、じっくりMMの大型キットを楽しめたことも嬉しいっす。
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このヤークト・ティーガーの記事は、数年前のMMのキットにタミヤがアップデートパーツとして送り出し、過去のキットと組み合わせて欲しいという意図で発売した最新フィギュアキット「ドイツ国防軍戦車兵セット」を実際に組み合わせてみようというのがテーマ。
ドイツ国防軍戦車兵セットについてはこちらの記事をどうぞ「タミヤ 1/35 ヤークトティーガーを作る 第2話 戦車兵セットのメッセージ」
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こちらのフィギュアは、ヤークト・ティーガーのキットに付属するフィギュアです。戦車兵の半身像です。顔の表情が個性的でユニーク。また服のシワや勲章などもかっちりとモールドされていて見所が多いです。しかし最新キットのフィギュアは当時とは全く異なる方法で開発されており異次元。比べるのはナンセンスだな〜と思いながらも。今回使用したフィギュアは……
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ぶっ飛んでいます。この完成度。実際に軍服を着た人間を3Dスキャンし、さらにそれを原型師が模型として完成させるということで今のタミヤのフィギュアはできています。それぞれの要素がコンパクトで緻密。服が体のラインに沿ってしっかりと纏われているフィギュアが全高約5cmにまとめられています。これだけのレベルのものを「タミヤ」ブランドで楽しめるということが本当に嬉しい。世界中で模型を発売するタミヤのキットだから、世界中の模型ファンとこのフィギュアのすごさを共感できるのですから。塗らなくてもすごく綺麗なプラモデル。DSC_3962.jpg
塗ってないフィギュアを乗せるのもかっこいいと思います。ヤークト・ティーガーの巨大さや無骨さがより際立って…フィギュアが"ある"ということで分かる存在感。
■フィギュア塗装に挑戦!
正直フィギュアの塗装は自信がありません……でも今は良いマテリアルがあるのでなんとかなります!
DSC_3987_convert_20181021095439.jpgまずはエアブラシでジャーマングレー(ファレホ)を塗装。軍服も黒に近い色なので、このジャーマングレーで攻めていきます。
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次に顔や手首など、肌が露出している部分を白で塗装。他の部分に飛び散ってしまってもOK。後で筆塗りでチャチャっとリタッチします。ここからは「染め塗り」という技法で肌を塗ります。白を塗るのがポイントです。
DSC_4129.jpg使用するのが、シタデルカラーの「レイクランド・フレッシュシェイド」。シタデルカラーにはシェイドという種類がありまして、水のようにシャバシャバで、キットのディテールに塗ることで、スミ入れのようにディテールを引き立てることができます。これは肌色の影色として調色されている塗料です。これを白い部分に塗ると薄く、肌色に染めることができます。
DSC_4024.jpg顔の部分や手首にシェイドを塗っていきます。しっかりと塗料を伸ばして、塗料だまりができないようにするのがポイント。染めたら完全に乾くまで待ち、再度染めます。
DSC_4032.jpg塗って乾かし〜を3回繰り返した状態です。自然とディテール部分に濃く残り、影色となります。シャバシャバな塗料がディテールに流れて自然に染まって行くので、グラデーションを描くのが難しいと感じる人にはオススメの方法です。
DSC_4037.jpg各部の塗装と、キット付属のデカールを貼って完成! 左のおじさんは、下半身は戦車の中にズッポリなので、上半身のみ軽くドライブラシ。右側はのフィギュアは、全身をドライブラシしています。肌は染めた後に、シタデルカラーの明るいフレッシュでハイライトを入れています。
DSC_4132.jpg軍服はファレホのジャーマングレー、タミヤアクリルのダークグリーンとフィールドグレー、銀はファレホメタルカラーのシルバー、フレッシュは染め塗り後、ケイディアン・フレッシュトーンとキスレブ・フレッシュでハイライトを入れています。筆はタミヤのモデリングブラシプロII。この筆、本当に良いです。筆塗り苦手な人ほどマストバイ! 塗料の含み、毛のまとまり、どれをとっても高レベル!
DSC_4074.jpgこれだけでも戦車の上に乗せれば……。人馬一体! 戦車にも命が吹き込まれ、フィギュアも自らの存在意義を主張! 俺の戦車だ!このやろう! と言わんばかり。僕たちの手で戦車にはマスターを、マスターには最高の足を与えてあげましょう!
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このフィギュアをどう合わせようか? 何と合わせようか? という考えから始まったこのエントリー。車両的にはサイドスカートを外した状態にしたり、草を履帯や車体に絡めてみたりしてみました。それ以外は本当に何もしていません。戦車模型の良いところは前にも書きましたが「らしく見せる」ことで多くのキットが輝きを放ちます。もちろんフルディテールアップしているものは別次元の完成度になりますが、ある程度の気楽というのも戦車模型の魅力です。
そして最新のタミヤMMシリーズには今回のドイツ国防軍戦車兵セットのようなクオリティーを持つフィギュアが多数セットされています。ガンプラで言えば「キット買ったら、一緒にめちゃくちゃくできの良い手首パーツが必ず付いてくる」みたいな状態です。No.335 ナースホルン以降のキットには特にキレキレフィギュアがセットされますので、オススメです!
あ〜パンターも作りたくなってきたな〜。ドイツ車両とともにこれからもこのフィギュアセットをガンガン買うと思います。エッチングパーツとかで車両に手を入れるのが苦手、もしくはディテールアップってよくわからないという方は、ぜひフィギュアを変えてみてください。その車両に自分だけの個性が出ますし、かっこいいフィギュアが乗っていることは細かいディテールアップを凌駕する力があります(見た目のインパクトや人の目を惹きつけるなど)。
タミヤMMシリーズ50周年の今年、戦車模型はいかがでしょうか?

■エピローグ 鉄の壁 虎の檻に飛び込め
ボービントン (91 - 751)のコピーイギリスのボービントンにある「ザ・タンクミュージアム」には虎の檻「ティーガーコレクション」があります。猛獣だらけなので、2秒で瀕死。畏怖と感動と自分がここにいることが信じられなくなり嗚咽。完全に虎の餌となりました。ヤークト・ティーガーもしっかりと檻の中で、鉄の壁と化しています。
ボービントン (130 - 751)
ボービントン (133 - 751)のコピー
ボービントン (554 - 751)のコピー












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