FC2ブログ

“2022”買ってよかった俺の欲望/J.M.WESTON

DSC_6148.jpg
 ずっと憧れていた革靴です。J.M.ウェストン。2022年、間違いなくNo.1に震えた買い物です。
DSC_6136.jpg
 DSC_6140.jpg
 こちらはウェストンヴィンテージというもので、前オーナーがもう履かないとJ.Mウェストンに返却した靴をファクトリーで徹底的に修理し再度販売するというもの。伊勢丹でポップアップ企画がやっていたので見に行ったときに出会いました。再生した靴ということで価格も抑えられています。
 前オーナーからバトンを受け取る。もとが良いものだからこそできる企画です。この「300」というストレートチップが僕に取っての初のウェストンになりました。
DSC_6144.jpg
 中敷にはウェストンビンテージの印が。次の所有者にストーリーを感じさせる演出。これもブランドの品格です。
DSC_6152.jpg
 こちらはヨット。ティンバーランドの3アイのようなラバーソールのモデル。アメリカの作りをフランスの伝統で包むとどうなるのか? みたいな野心が感じられる靴。2022年、たくさん本を作った自分へのご褒美として。この靴を見るたびに、独立した初年度の初心を思い出すことでしょう。僕の行き先を導いてくれる「靴」。おじいちゃんになってもずっと一緒歩いて行けるように。そのくらい大切にしていきます。
 この靴を見ていると父に「靴は大事に、綺麗にして履くんだぞ。そしてお前が仕事するようになったら良いと思う靴を履くんだ。その靴を履いて働いたり友達に会いに行け」と言われたことを思い出します。なんでそんなことを中学生の自分に言ったのか。今ならなんとなくわかる気がします。
 さぁ、この靴で次のステージに行こうと思います。
DSC_6150.jpg

関連記事

“2022”買ってよかった俺の欲望/山口 瞳「行きつけの店」

DSC_6123b.jpg
 居酒屋やレストランで普通に振る舞いたい。僕はお酒を飲むようになってからそういう振る舞いに憧れています。でもこれがとっても難しい。なんか良い雰囲気の店を自分のフィールドに引き入れようとしてしまったり、お店の人と積極的に仲良くなってみようと思ってしまったり……。安らぐ場所で頑張ろうと思ってしまううちは、「僕もまだ子供なんだな〜」と酔っ払って帰りながら反省することが2022年には何度かありました。ちょっと悔しくなって、僕は先人の酒飲み達人と思われる人たちの本を読むようになったのです。
DSC_6124b.jpg
 本を読んでいると、世の中にはそういった振る舞いができるマスター達がたくさんいて、そして自らの振る舞いや楽しみ方を文章に書いて読者の心を掴んでいくことができるというNEXTステージに登っている、登った達人がこんなにいるんだと憧れが芽生えてきます。そんな達人のひとりと僕が思っているのが山口瞳。現サントリーの宣伝部で編集者・コピーライターとして活躍した方です。
DSC_6125b.jpg
 美味い店、楽しい店を紹介しているだけなら心なんて動きません。本に差し込まれる写真と山口さんによるテキストは「酒場と時代」そのもの。それは人間が飲食を楽しむ文化の姿であり、提供する人間、受け取る人間が完全に心地よいリズムを刻んでいる様子を文字からイメージすることができます。
 山口さんが行きつけの店で見てきた文化、お店と一緒に作ってきた空気。そういうものが生まれる場所なんだよ「行きつけの店」ってね。とガツンと殴られた感じがしました。
DSC_6126b.jpg

DSC_6127b.jpg
 そしてこの本では思いっきり人生を楽しんでいる姿を見ることができます。美味いものを食い、良い空気を吸うと体もしっかりと応えてくれる。そんな当たり前のことが、隣にいるナイスな先輩のような語り口で書かれます。見た文化を心地よく伝える……。この本の中には俺が目指したい姿がありました。
 2023年に繋がる、これからの僕の人生にもすごく影響を与えてくれるであろう1冊と出会えたことに感謝です。

関連記事

“2022”買ってよかった俺の欲望/もう絶対手放せない至高の黒塗料「シタデルカラー コルヴス・ブラック」

DSC_6022b.jpg
 俺の中の2022年塗料オブザイヤーです。シタデルカラー コルヴス・ブラックは、2度と手放したく無い「黒」塗料となりました。2021年の末に出会ったのですが、持ち越しで2022年もめちゃくちゃお世話になりました。
 これ1本で戦車の転輪のゴム、戦車のサイドスカートのゴム、履帯のベース塗装、ガンプラの段落ちモールドの塗装と黒っぽい箇所が全部カバーできました。しかもかっこいい……。シタデルカラーなので、水とパレットがあれば塗装できる手軽さと、隠蔽力の強いベース塗料なのでスイスイ塗装できます。DSC_6023b.jpg
 このなんとも言えない青みのあるブラックが最高!!! タイヤのパーツに塗ったりすると、少し色が抜けたかっこいいタイヤの雰囲気になるんですよ〜〜。マジですごい。
 nippperのこちらの記事でレビューしているので、ぜひ読んでください。
DSC_8844.jpeg
 DSC_6027b.jpg
 僕は戦車模型が好き。でも転輪のゴム部分の塗装はいつもめんどいな〜っと思っていたのですが、コルヴス・ブラックの色味と塗りやすさに出会ってからは、ゴム部分を塗るのが楽しくてしょうがなくなりました。スイスイと良い色を塗ることができるという体験が、いままで嫌だった気持ちをどっかにポイしてくれました。良いものと出会えるとプラモってさらに楽しくなりますよね〜〜。コルヴス・ブラック、マジで最強なので、ぜひ使ってみてください。


関連記事