2020/07/05
ナイキの定番「エアフォース1」が相棒になった日のお話

どの世界にも定番がある。それに触れると「このままずっと一緒にいたいな〜」なんて最初は思ったりするんだけど、やっぱり浮気もする。でも浮気相手のところにはあまり戻らないけど、定番にはいつだって戻ってくることができる余裕ってものがある。この「エアフォース1」のように。アメリカ大統領機と同じ名を冠したこのスニーカーに間違いは無い。
オールホワイトとオールブラックは数あるエアフォース1の中でも定番中の定番だ。ストリートを席巻し、世界のファッションアイコンへと上り詰めたエアフォース1には数え切れないほどのバリエーションがあるんじゃないか。でもいつでも買えるこの定番モデルに僕はすごく惹かれる。スニーカーのパワーは珍しさじゃない。佇まいと快適さだ。
オールブラックのモデルにきらりと光る「AF1」。小さいながらもデザインのアクセントになっている。
最近のお散歩はほとんどエアフォース1。お散歩のおかげでつま先から甲にかけて足の形に馴染んできた。シューキーパーで整えながら生活してもいいし、そのままガンガン履いて完全に自分の形にしてしまっても良い。
カカトのさりげないロゴの刺繍。ここもブラック。ホワイトも刺繍が白でされている。このさりげなさがとてもかっこいい。
ナイキエアが搭載された初のバスケットシューズがこのエアフォース1(初のエア搭載シューズは1978年に登場した「エア・テイルウインド」)。エアと言うと露出しているイメージがあるかもしれないが、エアフォース1はこのエアも慎ましい。見えないが、しっかりとカカトから土踏まず部分までエアは注入され、快適さを保証している。
そしてこのスニーカーの肉厚さは絶妙だ。一見ゴツく見えるのだが、履くとスマート。シュータンの厚みも心地よい。アメリカ産のラフなソックスとの相性が抜群のなのは言うまでもない。
箱は専用。「AIR FORCE 1」の文字。ナイキのアイコンのひとつであるスニーカーだからこそ。シンプルでかっこいい。
スニーカーを包む紙にも「AF1」。どうだと言わんばかりの圧。嫌いじゃない。
僕はナイキのスニーカーは好きだ。でもどうしても似合っている感じがしなかった。「エアジョーダン」シリーズは好きで、「I〜IX」まで所持していたこともあった。でもどれも相棒になれていなかったと思う。Vだけはよく履いた。エアジョーダンVは自分の中でもしっくりきていたんだろう。それ以外はなんだかダメだった。大好きなのに。片想いだった。
おっさんになっていろんな定番をもう一度見たり、買ったり、着たりしている。そんな生活の中で出会った「ナイキの定番」。かっこいいと思っていたけど中々近寄れなかったあの靴に今足を通してみた。「すっ」と入ったあの感覚。君とはうまくやっていけそうだ。今回は片想いじゃないかもしれない。これからよろしくね。