2020/05/01
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TAMIYA 1/
48 scale ソビエト
戦車 T-55

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戦車模型は1/35スケール!! そんな考えをそっと置く日が本格的に来たのかもしれません。1/35至上主義者だった僕が、もはや1/
48MMの虜になっています。なぜかって? ”かっこいい”からに決まっているじゃないですか。
模型に文脈を載せる必要などないと思える、すがすがしい
模型。色を塗って俺だけの
戦車にして楽しむという
模型本来の楽しみをこんなにもスピーディーに楽しめて、机上にも並べることができる。ディテールが~とか、言ってるんだったら1/35のパーツと1/
48のパーツをドアップで撮影してみてください。2秒で判別できなかったらそれはキットの勝ちです。1/
48MMにはそのクオリティがあり、それだけの
模型が店頭にならんでいるのにも関わらず、やっぱり1/35しかないっしょ~みたいな考えで光が当たらないのは本当に残念でなりません。シャシーがダイキャストなんでしょ?とか言っている人も、すぐタミヤのHPに行きましょう。そしてこのページで最新キットの構成を見てみてください。本当に1/
48MMは今、可能性だらけでその可能性をメディアがもっと後押ししてあげないと
戦車模型の多様性は無くなるのではないかとさえ思っています。

■どうでしょうか。心が穏やかになります。春のタケノコのようにすでに軸が生えています。軸を貼らなくても良い便利さ、精度もバッチリなので、車両のがたつきも生まれません。こういう工夫が
48MMには随所に感じられます。35ではなく、48を選ぶ人にはこのような範囲の人たちもいるであろうから、ここは気楽に次のステップに行けるようにしておいたほうが良いでしょうという構成がそこかしこにあるのです。

■15~17のパーツを見てみてください。これはライトを保護する「ライトガード」のパーツです。細く繊細ですが、取り付け部分がデカいですね。小スケールでさらに取り付けに繊細さが必要になるパーツにもきちんと配慮が行き届いています。

■砲塔に装備されているDShk-M対空機銃のシャープさ。48というサイズでもここまでの彫刻がビシーっと彫られています。どんなふうに組みあがるんだろうとワクワクが止まりません。

■T-55のアイデンティティでありサカナクション。お椀のようなこの砲塔も、美しい鋳造表現の他に、ハッチなどがすでに1体で成型されているのも見どころです。

■かつての(もうだいぶ前ですが)48MMのシャシーは小サイズでも
戦車のずっしり感をイメージできるようにダイキャストでしたが、今はバラストに変更されています。ダイキャストのミニカーのようにずっしりと感じられるのは僕は好きでバラストを入れています。

■入れるも自由、入れないも自由。今の48MMには選択の幅があるんです。

■35MMと同様に3Dスキャンの技術と原型師のセンスによる素晴らしいフィギュアが付属します。服のしわとしわを合わせて幸せ体験があなたの指先を襲います。
■かっこいいぜ!! 現用ロシア
戦車兵のフィギュアがこのクオリティで手に入るなんて超うれしい。このヘルメット、本当にいいっすよね。前職の先輩がこれに似たヘルメットで自転車通勤していたのを思い出します。うまい店教えてくれる良い先輩だったな~。

■48MMには現用戦車が着実に増えてきています。48MMになると現用戦車のサイズ感はちょうどよく、箱を開けた時に見るパーツの量の安心感と、シンプルな構成による説明書を見ているうちに模型を作ったことがある人なら、「組みたて&完成までの道のり」がなんとな~くみえてくるはずです。こんな風に机の上に並べて、現用戦車の各国の違いを楽しむこともできるんです。今回のT-55を組むと、あの国もこの国のも欲しい!っと思ってしまいます。

■そして塗るとまた楽しい。ディテールの凝縮感が半端ないので、塗装すると花が咲くようにさらに48MMの魅力が目を楽しませてくれます。各パーツに色が乗っていく瞬間瞬間に様々な興奮がやってきます。
■今回の塗装は完全なIF設定です。中東でも多く使用されているT-55なので、こんな感じのもいるかも~、ドラム缶外したほうがそれっぽいけど、ドラム缶かっこいいから着けちゃおう~とかかなり自由にしました。戦車兵もヘルメットだけまんまで、衣服は中東ぽい色でとしています。イメージソースはボービントンでみた中東の車両たち(上の写真の車両だけじゃないですよ)。大量に生産され世界中で運用されたというバックボーンがあったりすると妄想が広がりますね~。
■後記