FC2ブログ

Build #010 プラモと食 TAMIYA 1/35 ドイツ 野戦炊事セット

20191208174905b3a.jpeg◾️夜の住宅街。家々から香ってくる夕食の香り。それを嗅ぐとなんだかホッとします。料理の香りは人の心を柔らかくしてくれる……どこの国の人にとっても共通する感覚だと思います。そして、そんな光景を一つの箱に詰め込んだプラモがあります。
20191208174854f18.jpeg◾️それが今回ご紹介する「タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.247 ドイツ 野戦炊事セット」です。戦車や兵隊などのプラモでお馴染みのタミヤミリタリーミニチュアシリーズ(以下MM)の傑作で、戦いとは異なる戦場のシーン、戦場での食事を切り取ったプラモです。
201912081748555ae.jpeg◾️箱を開けた瞬間から、タミヤMMの解説イラストを多数手がける上田 信さんのワクワクするイラストが登場。レンストランのギャルソンのようにお客様をご案内してくれます。そこには武器の名前ではなく、パンやレンジ、牛乳缶など食にまつわるものばかり。
20191208174856a2b.jpeg◾️軍服だけでなくエプロンを着用したボディのパーツや、食品などがランナーに納められています。とても優しいランナーです。
201912081749048eb.jpeg20191208174902e60.jpeg◾️こちらは野戦炊飯車のパーツ。煙突やら圧力鍋の口のようなものがありますね〜。そしてハウス名作劇場から飛び出て来たようなミルクポッドのパーツもそのままランナーにはまっています。
201912081749079a0.jpeg20191208174908e70.jpeg◾️組み上げるとこんな風に前後で連結される車両となります。野戦炊飯車は模型界では「フィールドキッチン」という名でも親しまれています。前部はリンバーといってこちらに調理材料や各種容器が積み込まれます。後部はトレーラーと呼ばれ大型レンジが組み込まれ、容積200リットルのシチュー鍋と90リットル入りのコーヒー沸かし器が配置されています。これ1台で125名から225名の兵士に食事を供給することができたそうです。そしてカラーリングもドイツを代表するジャーマングレー。機能と格好良さを両立していたなんて素敵すぎます。
20191208174910827.jpeg◾️トレーラー部分。まさにここが調理台です。中央の圧力鍋は二重底で、内鍋と外鍋の間にはグリセリンが入れてあり、内鍋の焦げ付きも防止したり、保温性も確保されていました。あったかいシチュ〜が戦場でも食べられるよう兵器だけでなく、調理器も進化していったんですね。
20191208174911bd9.jpeg◾️牛乳缶、炊飯容器、食料保存容器。入れ物がないとせっかくの料理や飲み物も意味をなしません。
20191208174913c77.jpeg◾️炭水化物がないと人は戦えません。小麦とライ麦の混合パンなどが主に出ていたそうです。ドイツパンを出しているパン屋さんは多いので、一度食べて見てはいかがでしょうか?
20191208174914a5d.jpeg◾️ヨーロッパに行くとこれでもかとジャガイモが出て来ますよね。まさにもう一つの主食。ジャガイモは袋にどっさり。さらにキングオブ乳酸品のチーズ、ビタミン源である果物も出されたそうです。リンゴのパーツって塗ると赤いから作品のアクセントにすごく効くんですよね〜
20191208174916251.jpeg◾️この笑顔が彼らの戦いです。前線の兵士の腹を満たし、士気を上げる。このフィギュアも威勢が良さそうですよね。
20191208174917dcd.jpeg◾️チームハラペコ。緊張からの解放。戦場に香るシチューの匂い、これからいただける暖かい料理への期待感でもう笑顔になるしかないですよね。
20191208174919992.jpeg◾️そして全てを組んで配置するとこのような景色が生まれます。箱の中のものだけで、これだけの豊かな情景ができる。とても暖かいプラモです。そして説明書内の解説を読めば、当時のドイツ人兵士たちがどのような食事を食べ、戦場へと出ていったのかもわかります。プラモを楽しみ、食も知る。タミヤ編集によるdancyuのようなプラモ。寒い季節にぴったりのほっこりするプラモ。あなたのご家庭にもひとついかがでしょうか?


関連記事

プラモデルで世界を旅する 靖国の零

靖国 (18 - 27)
◾️その国で作られた戦闘機をその国で、その国の人たちと一緒に見る時間を共有させてくれる空間。このような空間は世界中でも限られた場所にしかない。まして私たちのような国ならなおさらだ。
靖国 (9 - 27)
◾️大学生の時に初めて、この場所で見た零はあまりにも大きく感じ「こんな戦闘機を日本人が作り、太平洋で大暴れしたのか」と驚き、そしてやっぱりちょっと暗い気持ちになった。
靖国 (6 - 27)
◾️静かに、ただ静かに零は人を引き寄せる。英国でスピットファイアを見たときは、たくさんの子供達が明るく自国の英雄に群がり笑みを浮かべていた。人を惹きつける力。それが隠であっても陽であってもいいじゃ無いか……。人の視線と思考と行動を支配してしまうほどの魅力あるものを当時の人は生み出したのだ。やっぱりすごいよ。
靖国 (12 - 27)靖国 (3 - 27)
◾️靖国神社内にある遊就館。通常展示は有料だが、零戦はエントランスに展示されているので、無料で見ることができる。数機の残骸を集めて復元された遊就館の零。多くの人を迎え入れている零の翼は僕たちの思考をあの時代へと連れていくのか? それともこれからの世界へと僕たちを後押ししてくれるのか? たくさんプラモを作ったからもう彼氏彼女くらいいろんなことがわかる飛行機だけど、実機と再会するといつもなんか考えさせてくれる。そんな物って中々無い。だからどんなことがあってもこの場所にずっとあって欲しい。
靖国 (10 - 27)
靖国 (27 - 27)
◾️この場所に来たのは本当に何年振りだったろうか。仕事が早く終わったからプラリと散歩したい気分になり、近くの靖国神社によった。そして靖国の零戦と再会した。自国で自国が生み出した戦闘機と対面する。これってこんなに貴重なことだったんだなということを、その日は美しい紅葉を楽しみながら噛み締めていた。また気が向いたら会いに来るね。プラモも作るよ。おしまい。
関連記事

プラモと、暖

20191202213013802.jpeg
■趣味と気温。楽しいことは快適な状態で楽しみたいですよね。冬のプラモは気温との闘いじゃないでしょうか?僕の部屋はエアコンが無くて、冬は換気のために窓を開けるとひえ~~ってなります。ストーブは火事が怖いので、オイルヒーターで何とか暖を取っています。でもやっぱり足先などは冷たい……。衣服もね~と毎年苦しみながらやっています。そこで冬場のオイラの模型服をご紹介します。まぁまぁ寒さに耐えられます。あ、いちおう住まいの川崎という環境下でのお話ですので、そこを考慮いただけますと幸いです。
20191202213012d46.jpeg▲オイルヒーター
■フィン(放熱板)内に密閉した難燃性のオイルを電熱器で暖め、フィン自体が熱を発します。暖められたフィンと室内の空気の温度差によって生まれる空気の自然な対流や、フィンから発せられる輻射熱により、じんわりと部屋を暖めるものです。これを近距離で配置!ぽわぽわして眠くなってくることもありましてよ
20191202213005b25.jpegオッシュマンズオリジナルソックス 3Pクルー
■アメリカンスポーツを中心とした総合スポーツ用品の販売をするオッシュマンズのオリジナルソックス。3パック入りで税込み990円。しかも単色でシンプルなデザインも最高。厚みボリュームもよくスニーカー、ブーツとの合わせもグッド。そして吸水速乾素材「デュラロン」を採用しているので、洗濯後も乾きが早いです。これを履いていると足元も暖かです。白とグレーがお気に入りです。
20191202213616a7b.jpegユニクロ スヌーピー ルームシューズ
■オッシュマンズのソックスとルームシューズを履けばもう怖いもん無し。先日発売されたユニクロのピーナッツ×長場雄のシリーズは超絶可愛いの見た瞬間に購入。癒し~。
20191202213004932.jpegヘリーハンセン ファイバーパイル フーディー
■ウェアはしっかりと、かつ動きやすいもの。僕が部屋着として愛用しているヘリーハンセンのフリース。フリースの元祖ともいえるファイバーパイル®は、HELLY HANSENが生み出したブランドを象徴する素材。発祥の地ノルウェーの漁師たちを暖かさと動きやすさで助け、過酷な環境下でのお仕事をサポートしてきました。モコモコフワフワした着心地は心もほっこり。このままちょっとコンビニへとも行けるのですごく生活に寄り添ってくれるアウターです。
20191202213008220.jpegグラミチパンツ
201912022130070cb.jpeg20191202213010f99.jpeg
■ストーンマスターの異名を持つマイク・グラハム氏により創立されたブランド。動きやすさと強度も追及されており、ガシガシ履きたいパンツ。ちょっと汚れても僕は気にしません。このパンツはインナーがボアになっているので、めっちゃ暖かいのが特徴。逆にエアコンが効いた暖かいオフィスだと汗をかくほど(だから会社には履いていきません)。このグラミチも先ほど紹介したソックスを扱っているオッシュマンズで買えます。ヘリーハンセンも買えるし、実質オッシュマンズで全部そろいますね!! モデラーの強い味方じゃないですか!! ワークマンプラスとかもモデラーには欠かせないお店かも……今度行ってみよう!

◾️あとは……シタデルカラーの筆塗り! 無臭で無害のシタデルカラーなら、窓を開ける必要もなし。暖房設備もあれば最高の暖かプラモライフが送れるのでは! そういう意味ではシタデルを筆頭にファレホ、水性ホビーカラーなども冬の模型との相性は良いかもしれませんね~。冬も本格化してきて、体調も崩しやすくなりますよね。暖かい格好で楽しくプラモ。楽しい年末プラモライフを過ごしたいところです。おしまい。
関連記事