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お手頃サイズで最強の重戦車をお出迎え!タミヤ 1/48MMシリーズ ティーガーI

ティーガー (27 - 39)
戦史にその名を刻む重戦車「ティーガーI」。その魅力は手のひらサイズの1/48スケールでもなんら衰えることはありません。前回のエントリーでベースに乗っていたこのティーガーIを今回ご紹介します!
虎 (6 - 7)▲ご覧の通り1/48スケールなら世界を震撼させた重戦車も手のひらに収まります
虎 (3 - 7)ティーガーI(20 - 39)▲上が塗装前、下が塗装後。車両は一切手を加えていません。プラスチックに塗料が塗る事で、ここまで表情が変わります。模型の醍醐味の一つですよね
虎 (4 - 7)▲各部のパーツ精度は1/35スケールのキットに遅れをとることはありません。むしろ現在でも通用するタミヤスタンダードが確立されている2004年に発売されたキットということもありめちゃくちゃシャープで、写真で見ただけでは何分の1かわからないほど。パーツの色が違う部分はダイキャストシャーシになります。初期の1/48MMは、重さを表現するのにダイキャストシャーシを使用していました。昨今のキットはバラストを入れる方式になり、より組み立てやすくなっています
虎 (5 - 7)▲このキット、もったいない事にフィギュアが付属していません。別売のフィギュアセットなどの戦車兵を使用する必要があります。せっかくなんでこだわってみようと思います
虎 (1 - 7)
虎 (2 - 7)▲別売のフィギュアセットでも良いのですが、ここは昨今の1/48MMのキットに封入されているフィギュアを使用して見ます。1/35MM同様、3Dスキャンの技術を使用して製作されたフィギュアはめちゃくちゃかっこいいです。最近のキットにはほとんど入っているのでコンバートありです。フィギュア取られちゃった車両には、人を乗せないか、別売のフィギュアセットから持ってきてあげると良いでしょう。ちなみにこちらの写真はエレファントのキットに入るフィギュアです。良い顔してるんすよ。顎割れててダンディ
DSC_5708_convert_20190119144417.jpg▲こちらはストームタイガーのフィギュア。1/35の新ドイツ戦車兵セットにもあるフィギュアの縮小版と言えるもの。1/48フィギュアの最高峰とも言える完成度で、脇に置くだけで存在感抜群です
DSC_5912.jpg▲こちらはアメリカ兵のフィギュアセット。ドイツ軍もありまして、戦車兵や歩兵がセットになっています。このようなキットでフィギュアを補充しましょう
ティーガー (26 - 39)▲エレファントとストームタイガーのフィギュアは塗装するとそのディテールが浮き上がります。メリハリがすごいので境界線もわかりやすく塗装がしやすいです。とは言っても小さいので、ルーペなどがあると便利です
ティーガー (14 - 39)▲最近使用している塗料は、タミヤアクリルがメインです。多くの模型店で売っていて、値段もお手頃。そしてラッカーより臭くないという点で使用しています。ちっちゃい息子がいるのでラッカー塗料のにおいは避けたいと思っているのが一番の理由です。ジャーマングレイは少し暗いのと、個人的に青みがあるジャーマングレイが好きなので、クリアーブルーを混ぜています。そしてグラデーション用に、先ほどの2色に白を加えたものをハイライト用として準備しています
DSC_8968.jpg▲こちらが先ほどの塗料で塗装した状態。OVMはパフ塗った後に、ウェザリングカラーのステインブラウンとガンダムマーカーリアルタッチマーカーのブラウンで味付けしています。塗装後、光沢クリアーでコートしています
DSC_8978.jpg▲ウェザリングするとこうなります。渋いぜ〜

というわけで完成したのがこちらです!
ティーガー (24 - 39)ティーガー (22 - 39)ティーガー (23 - 39)ティーガー (29 - 39)▲このけつに溜まった泥は……ティーガー (13 - 39)▲ウェザリングペーストで再現! 盛ったり、乾いたところをこすったりしていろんな表情をつけています
ティーガー (28 - 39)▲油染みは、ウェザリングペーストのウェットクリアーと、ウェザリングカラーのステインブラウンを混ぜて塗るだけで簡単に表現できますティーガー (30 - 39)
タミヤ 1/48スケール MMシリーズ ティーガーI、いかがでしたでしょうか? 本当にサイズ感も良く、少時間で組みあがります。ちょっと履帯の組み立てだけは戦車模型初めての人にはつっかかるところがあるかもしれませんが、説明書の順番で接着していけば問題ないと思います
そして小さいのにディテールがシャープで情報量も多いので塗装するとさらに化けます! 週末モデリングにもぴったりですよ。あなたのお部屋に最強の重戦車をお手頃なサイズでお迎えしてみませんか? それでは次は雪景色でお会いしましょう〜!!(⇦次回予告!)







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キミにもできる!! 俺にもできた!!! 地面を作ろうぜぇ

ティーガー (34 - 39)

地面の上に模型が乗っていたら……。その兵器の上や中、傍に人がいたら……。
最近は模型を作る時に、主役を引き立たせるものの存在というのを意識するというか、それを作ることでより良く模型が見える気がするので、ちょいちょい製作にチャレンジしています。

そう、今回のテーマは地面です! と偉そうに言ってますがほとんど地面なんて作ったこと無し!! 出来んのかな〜?と思って色々やって見た奮闘記をお届けします。長いし、汚い写真のオンパレードだぞ! やっていくぞ!

まずはプラ板で囲いを作るぞ!
j01.jpeg▲ふむ。模型誌などの作例でかっちょいい木の台座に地面のベースが乗っているやつ。あれを目指します。まずは木の台座の立ち上がり部分と同じ寸法にプラ板をカットして箱組み。T字の金定規があると速攻で綺麗にカットできるのでおすすめです。長めのが1本あるといいっすね。あと作例とか見ると起伏を出すために端をうねうねにカットしてるみたいです。中央に道路を作りますので、両端の高低差をある程度揃えています。そんな感じでカットし、戦車の轍と草を生やす部分に「wwwww」とマークしておきます
ティーガー (15 - 39)▲次にプラ板の枠の中に地面の下地を入れます。これはタミヤの高密度発泡スチロール10mm厚を使用。発泡スチロールなんで、カットするとボロボロしてくるのですが、この切り口や削り個所のボロボロさが後から役に立ちます(⇦やってから分かりました)
j02.jpeg▲枠にハマる大体の大きさにカットした発泡スチロール(カットする前にプラ板の枠を発泡スチロールに押し付けて大体のあたりをとればすぐカットが終わります)をはめます。はめた後に中央の道路を作ります。この時ティーガーIを仮置きして、轍の幅も見極めます。履帯部分が接するところは道路が削れて轍になるというものです。仮置きしてサイズ感がわかったら、カッターで発泡スチロールをボリボリ削っていきます。削り終わったら、プラ板の枠に合わせて、100円ショップで買った紙粘土を盛っていきます。そこまでやったのが写真の状態です

迷わずに土を盛れ!!!

j05.jpeg▲現状真っ白です。追いかけて雪国です。これに何を塗れば地面になるのか……僕たちの悩みはすでにタミヤさんが解決してくれています
ティーガー (16 - 39)▲情景テクスチャーペイント〜〜〜!!! 以前砂漠を作った時に感動しました。塗れば終わりなんです。終わりというか始まりというか、塗ればとにかく地面になります。コンクリート表現ができたり、雪もできるなど地面を作る時は間違いなく力になってくれるすごいやつです。愛してます
j06.jpeg▲その中でもいわゆる泥っぽい地面で良さげだなと思い使用したのがダークアース。ペーストなので粒子感もあります。筆が傷みやすいので、使い古した平筆などでペシペシ塗っていきます。盛るというより塗り広げる感じで行くとうまくいきました。アクリル溶剤で薄めることも可能ですし、乾燥後はその上からタミヤアクリルで塗装もできます
j07.jpeg▲塗り終わった状態。どうでしょうか? もう地面になってきている感じがしませんか? これは乾燥前でまだ艶がバリバリあります。乾くと色味がぐっと沈み、ツヤもなくなります
j08.jpeg▲次にペーストが乾く前に砂をまぶして見ます。より大きな粒の粒子を加えるのと、明るい砂なので、地面が乾いてきている場所などとしてアクセントが出せるかもしれないと思ったからです。細かい砂ならなんでも良いと思います。僕はイエサブさんで買った砂を何年も使っています。使いきれないだろうな〜
j09.jpeg▲砂をパラパラした状態。う〜ん。なんか微妙ですね。粒子感は良いのですが、色味があんまり変わらないっす。まぁ手を止めることなく次に行きましょう
wwwww草を生やすぞwwwwww
j13.jpeg▲草を生やす前に、プラ板の枠を黒で塗ります。上の画像ですでに黒くなっていますね。タミヤアクリルのフラットブラックで塗装。乾いたらマスキングテープを貼り保護します。さぁ、草に行きます。めっちゃ良い草があるんすよ
j10.jpeg▲鉄道模型でお馴染みのKATOのはじめての草はら・深雪 スタートセット!! これはその草のセットです。ボトルと草、糊がセットになっています。今回買ったお店では草は単品版しかなく、草とボトル単品で買いました、めちゃくちゃ便利っす。さぁレッツ草
j14.jpeg▲まずこのボトルがすごいのです。なんの変哲も無いボトルなのですが……
j16.jpeg▲ボトルを開けて草をドドド。すげーこぼします。こぼれいくら状態にしてもなんの得もないので、優しくつまんでボトルに入れてあげましょう
j17.jpeg▲ボトルに入れたら振る!振りまくる!!! そう、ボトルを振ることで、この中の草たちが静電気をおび、地面にふりかけた時に自然と立つのです。下敷きの静電気で髪が立つあれっす。すると草がふわっとして、ふりかけるだけでリアルな草になります
j15.jpeg▲専用の糊がなかったので、木工用ボンドを水で薄めたものを塗り広げで代用。ボンドを塗った箇所に草を振りかけます
j19.jpeg▲ボトルをギュッギュッと握れば草が適量排出されます。もうこれだけで一気に草が生えます。草の色は何種類かあるので、ミックスするとより雰囲気が出ます
ティーガー (19 - 39)▲実は最後にやった工程なのですが、草部分なのでこちらで紹介。まとまった背の高い草も欲しい欲張りキッズなので、これを使います。ウォーハンマーのベースデコレートに使用していたのですが、戦車でも使えるじゃん!ってなりました。これはまとまった草の裏に粘着面があり、ベースにぺとっと貼るだけで草が生えるんです
j29.jpeg▲一かたまりを持ってきて、ペトリ
j30.jpeg▲なんということでしょう。すぐ生えました。故郷の田植えを思い出します。これで草は完了! さぁ問題は道路の表現ですね
地面から戦車のウェザリングまで!万能選手のウェザリングペースト!!
ティーガー (13 - 39)▲GSIクレオスが発売するウェザリングペースト。同社のヒット商品であるウェザリングカラーとコンビで揃えたいスーパーマテリアルです。泥や土を表現できるペーストで、乾いた感じの土をイメージしたマッドホワイトと泥っぽいマッドブラウン、あとツヤを出すことができるウェットクリアーの3種がおすすめです。これを使用して地面をよりらしくして行きましょう
j25.jpeg▲まずは土が乾いてそうな部分を妄想してマッドホワイトを筆塗り。この段階だとメリハリありすぎですね
j26.jpeg▲マッドブラウンとマッドホワイトを混ぜたものを塗ったりしてバランスを見て行きます。もうここは完全に個人の好みですね
j27.jpeg▲道路に泥濘とかあるとなんからしくないっすか?そう思いますよね?そんなんときはウェットクリアーです。ウェットクリアーをぬかるみにしたい部分に流します。乾燥するとかなりひけますので、水たまりなどにする場合は多めに流す必要があります。泥濘なら少量でもOKです。さぁ、これでついに地面が完成となりそうです!
ティーガー (8 - 39)▲完成!!! 自分で言うのも変ですが、いい感じじゃないですか!?
ティーガー (9 - 39)▲地面は木のベースと同じ大きさにカットして、乗せているだけで接着していません。木のベースもかっこいいので、気分で差し替え〜

早速乗せてみるぞ!
ティーガー (33 - 39)▲楽しい!! 戦場爆誕!! いつもより戦車がよく見える気がする。かっこいいぜ!! 戦車長もいてこれから激戦地へと赴くのか〜〜なんて妄想して楽しさ爆発です
ティーガー (3 - 39)
ティーガー (4 - 39)▲全景。色々こうした方が良いな〜と見えてきますが、次作る時の反省材料としてプラスに考えて行きます
ティーガー (31 - 39)
ティーガー (32 - 39)▲また地面の他に、上と下の写真で戦車兵の数と配置を変えるだけでシチュエーションに変化を出すことができます。キューポラから戦車長だけ体を出しているのなら戦車が走っている感じがしますし、戦車兵が2人いれば、道路の先に何があるのか会議をしているのかもしれないと思うことができます。主役とともに周りに何を配置するかでその模型の見え方が変わってくるから面白いですよね。ガンプラもMGなどにある同スケールのフィギュアを隣に置くだけで見え方が変わったりしますよね(6月発売のMGアレックスのフィギュアはやばい)
ティーガー (35 - 39)
ティーガー (38 - 39)▲汎用性があるベースにしたつもりなので、他の1/48も飾れます。これはこれで楽しいぞ!
ティーガー (37 - 39)▲思い切って1/35! ちょっと窮屈だけで及第点!

主役の模型を魅せるために何を添えるか。その究極がディオラマだと思います。しかし多くの要素を詰め込まなくても飾り台にトーイングバーをおいたり、整備兵を添えて見たり、今回みたいに簡単な地面を作って見たりするだけで全然違う見方が生まれてくると思います。そして模型が豊かに見えれば、自分の模型ライフもより楽しくなると思います。あんなものこんなもの、模型とは別の世界のものが隣にあっても良いと思います。また次の作品でもそんなことを考えながら模型を楽しんで行こうと思います。とても長いエントリーになりましたが、読んでいただき誠にありがとうございました!







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