2019/03/22

父さんや母さんは、お箸の持ち方は教えてくれても、カーモデルの作り方は教えてくれませんでした。
今まで作ってきた沢山の模型たちがヒントをくれました。

▲タミヤフェアで展示されていたキットのパーツ割りなどを見て作ってみたい! と思っていたフォードGT。車のことは詳しくないのですが、模型として惚れました

▲ボディのパーツ…このパーツに色々パーツを貼っていくのか! と思える形状。リヤフェンダーなど複雑な形状をしているからワンパーツでは無理ですもんね

▲ボディ、結構バラバラなんだな〜と思いながら仮合わせすると、衝撃の連続。収まるとこに吸着されるようにスイッと収まります。そしてパーツ形状が美しい…とうっとり

▲外から接着剤を流すとせっかくの綺麗なボディが台無しになっちゃいそうなのでパーツの裏から。そしてきちんとパーツがズレないように大きめのガイドがあるんですね! ここに流し込み接着剤を流せばピシーッと綺麗に貼れます!

▲のり代となるガイド!この大きさでがっちり接着!

▲ガンガン組んで見る。もちろん説明書の先を読んで、ここまで組んでも塗装いけるな! というのは飛行機や艦船模型など、時に塗装段取りが必要になる経験から。模型は繋がっていると感じます

▲今回メインの塗装は缶スプレーで! 説明書で指示されているマイカブルーを素直に使って見ます。そして僕の大好きなプレミアムトップコート! この光沢がこれまで使ってきて、カーモデルにもいけるのでは! と思い実験的に導入して見ます。プレミアムトップコートの良いところは、つや消しなら白化しにくい取り回しの良さ。光沢、半光沢、つや消し共通してきめ細かい塗料による滑らかな塗面を得られるところにあります

▲そして思いました。カーモデル、持つとこなくね……だからタミヤはカーモデルに適した持ち手販売してるのねとここで納得。モンキーは持ち手を二つ使いウキウキ言いながら固定するのでした。そして右手人差し指に全神経を集中し、発射! 埃がゆっくりとボディに降ってくるのを見ることしかできない自分に絶望しながらも、青く染まったボディが乾くのを待つのでした

▲青が乾いたら、プレミアムトップコートの光沢をどわーっと吹きます。少し近めからちょい厚吹きで。塗料が多く乗った部分が少し白くなるのですが慌てず待ちます。乾いて行くと無色になっていきます。このコートは戦車模型でよく使うのですが(デカールのシルバリング防止と塗膜保護のため)、その時すごく滑らかな光沢面ができたのでカーモデルにも採用して見ました
なんだかボディの塗装が終わると終わった気になってしまいましたが、シャシーとかインテリアの方がパーツ数多いのね、車模型って! なんて思いながらお茶をすすります。

▲めっちゃサービス精神の窓用マスキングシート。嬉しいのですがこれを見ると、あーマスキングせなあかんのか…クルマって窓あるもんな〜と少し手が止まります。では線に沿ってカットしますか…

▲って最初からカットされてるー! マスキング終わりじゃん。母さんがくれた眼差し。カーモデルだけ? 飛行機とかカットさせるやん。全部これでお願いします。これだけで一気にテンション上がるので製作スピードが一気に上がります

▲そびえ立つ黒のパーツ。このランナーかっこよすぎ。あと色も良いですね。説明書を見ると黒を黒で塗りましょうとあります

▲ガンプラのすごいモデラーさんで、セイラマスオさんという人がいます。マスオさんは成型色を活かして、かっこよくて楽しいガンプラをモリモリ作っています。スケールモデルでも全然いける手法です。今回黒のパーツにはプレミアムトップコートの光沢、半光沢、つや消しの3種類を使って、成型色を活かしてツヤのコントロールのみで製作して見ました

▲ランナーのまま塗装した方が良いな〜というパーツはエアブラシで効率よく。これは飛行機模型が教えてくれたテクニック。同じ色のパーツをランナー状態でまとめて塗ってしまいます

▲アンダーパネルやサスペンション、ダッシュボードや内装。サスペンションのパーツはランナー状態でシルバー系を。黒の成型色のパーツは成型色仕上げです。あと白いパーツもペーパーを当ててヒケを消した後に光沢を吹いた成型色仕上げです

▲ホイールのメッキ…すいません。最近の他の車キットのことを知らないのですが、めちゃくちゃかっこいいのですが! これを落として塗ったりしているのってみんなすごいな。僕はめっちゃかっこいいと思うのでなんもしません。ランナーから切れば完成です。やったね

▲接着面のメッキを落とす時代は終わったかもしれません。このセメダイン ハイグレード模型用があればそのまま接着できます。そしてクリアーパーツも曇らずに接着できます。メッキ、クリアーパーツが共存する車模型にはもってこいの接着剤です
そして…模型人生初のカーモデル完成!!!


コンパウンドなどの研ぎ出しなどをすればさらに輝くのでしょうが、マイカブルーとプレミアムトップコートの光沢でも満足の仕上がりになったと思います。ボディって乾くまで本当に心配。ここは我慢するんだと、経験が教えてくれました。



車模型って何度も挫折して今まで完成にたどり着くことが出来ませんでした。しかし、カンスプレーの方が楽かも?とか成型色仕上げでもいけそうとか、このマテリアルを使うと一足飛びにいける! という他の模型を作ってきたことで培った経験が活きて、今回完成までたどり着くことが出来ました。数々のプラモが背中を押してくれたと思っています。今まで作れなかったテーマを乗り越えた時って本当に嬉しいですね。ありがとうフォードGT

そして今日僕はタミヤから車模型の楽しさを教わったのでした。
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