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プラモデルで世界を旅する 靖国の零

靖国 (18 - 27)
◾️その国で作られた戦闘機をその国で、その国の人たちと一緒に見る時間を共有させてくれる空間。このような空間は世界中でも限られた場所にしかない。まして私たちのような国ならなおさらだ。
靖国 (9 - 27)
◾️大学生の時に初めて、この場所で見た零はあまりにも大きく感じ「こんな戦闘機を日本人が作り、太平洋で大暴れしたのか」と驚き、そしてやっぱりちょっと暗い気持ちになった。
靖国 (6 - 27)
◾️静かに、ただ静かに零は人を引き寄せる。英国でスピットファイアを見たときは、たくさんの子供達が明るく自国の英雄に群がり笑みを浮かべていた。人を惹きつける力。それが隠であっても陽であってもいいじゃ無いか……。人の視線と思考と行動を支配してしまうほどの魅力あるものを当時の人は生み出したのだ。やっぱりすごいよ。
靖国 (12 - 27)靖国 (3 - 27)
◾️靖国神社内にある遊就館。通常展示は有料だが、零戦はエントランスに展示されているので、無料で見ることができる。数機の残骸を集めて復元された遊就館の零。多くの人を迎え入れている零の翼は僕たちの思考をあの時代へと連れていくのか? それともこれからの世界へと僕たちを後押ししてくれるのか? たくさんプラモを作ったからもう彼氏彼女くらいいろんなことがわかる飛行機だけど、実機と再会するといつもなんか考えさせてくれる。そんな物って中々無い。だからどんなことがあってもこの場所にずっとあって欲しい。
靖国 (10 - 27)
靖国 (27 - 27)
◾️この場所に来たのは本当に何年振りだったろうか。仕事が早く終わったからプラリと散歩したい気分になり、近くの靖国神社によった。そして靖国の零戦と再会した。自国で自国が生み出した戦闘機と対面する。これってこんなに貴重なことだったんだなということを、その日は美しい紅葉を楽しみながら噛み締めていた。また気が向いたら会いに来るね。プラモも作るよ。おしまい。

プラモデルで世界を旅する 国立アメリカ空軍博物館 後編

国立アメリカ空軍博物館 (163 - 250)
声が枯れるまでバカ笑いする。足が悲鳴をあげていても進む。旅は常にリミッターを解除してくれる。だから外に出るチャンスがあるのなら僕は前に進みたい。
国立アメリカ空軍博物館 (178 - 250)
ここには、人の挑戦がある。空へ、そして宇宙へ……。
国立アメリカ空軍博物館 (249 - 250)
しかしそれは決して美しいものばかりではない。戦うことを辞めることができない人類の道も記されている。
国立アメリカ空軍博物館 (129 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (130 - 250)
第二次世界大戦を経て急速に進化して行く航空機。朝鮮戦争、ベトナム戦争から冷戦という現代史の縮図がここにはあり、航空機たちがそれを代弁してくれる。
国立アメリカ空軍博物館 (159 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (146 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (167 - 250)
異形の翼は何を僕たちにもたらしてくれたのだろうか……。
国立アメリカ空軍博物館 (214 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (210 - 250)
正式採用に至らなかったながらも、目を惹きつけられる姿
国立アメリカ空軍博物館 (220 - 250)
僕らと同じ人間が作り出しとは思えない、恐怖すら覚える景色。世界にここにしかないものがそこら中にあって、そこから放たれるエネルギーに圧倒される。
国立アメリカ空軍博物館 (180 - 250)
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国立アメリカ空軍博物館 (182 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (183 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (184 - 250)
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国立アメリカ空軍博物館 (201 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (207 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (235 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (246 - 250)
夢。夢。夢の連続。夢が道を作り出している空間を歩くことはけっして優しいもんじゃない。全身の毛穴に針が刺さって来る。プラモデルや図鑑で見たなんて記憶は無になってしまうかのように……。

博物館に行くと感じる感覚は人それぞれ。各部を詳細に見る、全体の雰囲気を楽しむ。どれも正解で、きっとその人の心には何か生まれる。それが豊かさ。兵器の声も全てが悪じゃない。そして僕たちのようなプラモ好きはそのような場所ではさらに多くのことを感じるはずだ。僕はいつも博物館に行くたびに思うことがある。「プラモ好きでよかったな〜」って。プラモがあったからこの体験ができている。プラモデルをきっかけに世界へ。大好きなものがあと推ししてくれる旅は、きっと自分の中で大きなものになってくれる。これからも……

旅が終われば出会いがある。旅の思い出をまた指と目でゆっくりと味わおう。次に行こうじゃないか。
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国立アメリカ空軍博物館 (118 - 250)

プラモデルで世界を旅する 国立アメリカ空軍博物館 前編

国立アメリカ空軍博物館 (250 - 250)
 机の上で楽しんでいるプラモデルが世界へと連れて行ってくれる……。「プラモデル」にそんな浪漫を僕は今も持ち続けています。組み立て説明書の実機解説の文章に出てくる国や地域、戦い、開発者のエピソードなどは世界への憧れを加速させ、脳内で様々な景色を想像させてくれます。そんなことを思い描きながら僕はプラモデルを楽しむのが本当に好き。そして実機を見たり、その国を訪れて見たいという欲も素直にあります。
国立アメリカ空軍博物館 (242 - 250)
 海外に行くチャンスができた時は「自分にとってスペシャルな経験になることをする、もしくは見つける」というのを常に思っています。そういうチャンスがありながら多くを無駄にして来ている大人たちの姿を一時期数多く目にさせられて来たこともあり、なんでも良いからどんな体験をしたのかとか、心が震えたこととかは友人たちと話したりして共有したり、こんな風にブログに書いて見たりして残して行くことは大事なことなのかなと思っています。僕が見に行き、また違う人が行き、異なった感受性による感想が合わさり情報が更新されて行く。そしてそのような営みが今僕たちの周りにあるでしょうか。
国立アメリカ空軍博物館 (228 - 250)
 目先の利益、140ワードでの世界、聞きかじっただけの印象の世界。ちょっとだけそんなところから自分を切り離してみる……それこそ旅のような体験で。そうすると自分が好きなものがもっと好きになれるかもしれない……僕は好きになりました。
国立アメリカ空軍博物館 (6 - 6)
 アメリカ オハイオ州デイトンにあるライトパターソン空軍基地。そこに隣接する巨大なホール「国立アメリカ空軍博物館(National Museum Of The United States Air Force)」。空の夢が詰まったここにしかない世界があります。
国立アメリカ空軍博物館 (2 - 6)国立アメリカ空軍博物館 (1 - 6)
 長距離バスでインディアナポリスからデイトンへ。長距離バスで2時間。アメリカの早朝の長距離バス乗り場はなかなかの緊張感。私の前にいた人は腰にごんぶとナイフぶら下げていたり、結構ドキドキ。常に気を張っておくことはやはり必要です。
国立アメリカ空軍博物館 (3 - 6)
 デイトンの朝日。世界の博物館に行くといつも、本当にこんなところにあるの? 人も来るの?(自分で行っておいてなんですが)と不安になります。
国立アメリカ空軍博物館 (2 - 250)国立アメリカ空軍博物館 (1 - 250)

◾️デイトンのライトパターソン空軍基地。その名が示す通り「ライト兄弟」ゆかりの地です。まさに空の歴史の地。博物館も空への挑戦から始まります。ここから米国をメイン軸とした人間と空の歴史を見て行くことになります。(※後日各航空機の名称のキャプションを追加します。)
国立アメリカ空軍博物館 (3 - 250)
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国立アメリカ空軍博物館 (11 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (12 - 250)

◾️そして人は歴史上最大の戦争「第二次世界大戦」において大量の航空機を投入します。博物館ではヨーロッパ戦線と太平洋戦争に大まかに分けて展示。マネキンが多いの展示もとても面白いです。最後にはこの戦争を終わらせたものとして長崎に原爆を落とした「B-29」ボックスカーが私たちを待っています。博物館の面白いところはその国の視点を見ることが出来るという点もありと思います。博物館のプレゼンをどう見るのかは来場者の自由な権利です。
国立アメリカ空軍博物館 (17 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (18 - 250)
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◾️そして朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦へ。試行錯誤の連続とも言える様々なジェット機が私たちの目の前に現れます。共産国陣営の航空機も見ることができ、展示物によってはライバル構図のように展示されています。センチュリーシリーズのエリアは圧巻。模型を作ってさらに知りたいと本気で思ってしまいました。エリア88で心踊らせてくれた航空機や図録で見たことあるものがバンバン目に迫って来ると、人は思考が停止し足取りが重くなります。脳が焼ける。それだけの物量が迫って来ます。
国立アメリカ空軍博物館 (92 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (86 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (85 - 250)
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国立アメリカ空軍博物館 (95 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (96 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (97 - 250)
国立アメリカ空軍博物館 (98 - 250)

 無塗装銀で輝く機体。航空機の美しさがダイレクトに脳に届く。歩いても歩いても途切れることなく刺激を与え続けられ、僕は一度写真を撮るのをその時やめました。少し冷静に見たい……そして直接この景色をもっと目に焼きつけたい。この奥にあるさらなる展示物に期待を膨らませながら、航空機の迷路に迷って行くのでした……(後編へ続く)。