2023/09/18
お久しぶりです、ガンプラ「HGUC V2ガンダム」編
小学生の頃、TVで観た初めてのガンダムが『機動戦士Vガンダム』でした。正直当時は何をやっているのかさっぱりわからない。でも、このV2ガンダムだけはスペシャルでした。かっこいい光の翼は、僕たちがテレビのガンダムよりも夢中になっていた「BB戦士」やバンプレスト系のゲームでとてもかっこよく使用され、νガンダムと双璧を成す最強ガンダムとして、僕らの手のひらで輝いていたのです。 思いれのあるガンダムだけにあれやこれやとやりたくなります。そしてこれまでMGも買いましたが、結局完成しませんでした……。だからこそ、久しぶりに始めた熱量の高いうちにV2を作ろうと思ったんです。あとたまたま近所の模型屋で買えたってのもあります。そういう巡り合わせも大事にしたいと思って、一気に作りました。いや〜、楽しかった。あの頃の自分にどうぞとプレゼントしたいですね。
今回久しぶりにタミヤの白い蓋の接着剤で合わせ目消しをしました。パーツが合わさる面どうしに接着剤をペタペタ塗って「ムギュっ」とはみ出させるやつです。ガンプラ・合わせ目消しで検索すると星の数ほど記事が出てきますので、気になる方はそちらで。
この方法はしっかりと合わせ目が消せるのですが、時にプラの色が変色してしまいます。V2の青のプラスチックの色は綺麗だったので、当初活かそうかな〜っと思っていたのですが、肩の合わせ目が結構白くなってしまったので、色を塗ることにしました。V2って俯瞰から観た時もかっこいいので、肩の変色はちょっと嫌だな〜と思ったんですよ。
この方法はしっかりと合わせ目が消せるのですが、時にプラの色が変色してしまいます。V2の青のプラスチックの色は綺麗だったので、当初活かそうかな〜っと思っていたのですが、肩の合わせ目が結構白くなってしまったので、色を塗ることにしました。V2って俯瞰から観た時もかっこいいので、肩の変色はちょっと嫌だな〜と思ったんですよ。
この青、かっこいいですよね〜〜。僕がよく使う水性ホビーカラーは「青系」がちょっとまだ弱いので、正直青は塗りたくなかったのです……。でも、そこに救世主がいたんですよ。水性ホビーカラーの性能ってまだまだ進化しているのか! と気づかせてくれる塗料でした。
それが「水性ガンダムカラー 水星の魔女カラー」というもう名前勝ちな塗料です。この塗料、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するなんとも中間色で淡いモビルスーツ達の色をバチバチに表現してきたすごい塗料です。友人がエアリアルブルーを使用しているのを見せてもらったら、もうすごい発色と美しさ。その性能を見たり、感想を聞けたおかげで、迷わず「水星の魔女カラー ガンダムエアリアル(改修型)ブルー」をセレクトできました。通常のエアリアルブルーの方が淡くておしゃれなV2になりそうだなとも思ったのですが、「エアリアル(改修型)=V2=後半機体」って僕の頭の中で繋がったので、この色にしたってのもあります。結果、重めでいつもの自分ならあまり塗らない青に塗れてすごく楽しかったです。
エアリアル(改修型)ブルーが重めの色だったので、ちょっと欲をだして「赤を軽めの色にして調整しちゃうぞ」と思いました。なんか良い色ないかな〜と探していると「ルナマリア専用機ピンク」という、ガンダムファンならすぐにイメージできるピンクがありました。これなら調色せずにそのまま塗れそう。その思惑は僕の中でピシャリ。ルナマリアに感謝するのでした。
白は成型色を活かしているので塗ってないのですが、一部合わせ目消しで変色してしまった場所だけピンポイントでエアブラシで塗っています。基本的なガンダムの白い成型色と「水性ガンダムカラー RX-78-2 ガンダムホワイト」の色はほぼ一緒なので、こういった部分塗装的に使用しても違和感がないです。そこだけ塗るなら全部塗っちゃえば?って聞こえてきそうですが、白を全部塗ると時間もかかりますしね。まぁ、いいっしょ。
エアブラシの細吹きで。プラスチックの色と塗料の色が本当にそっくりなので、最後につや消しを吹いて全体のツヤを揃えれば、全く問題なしですよ。
成型色を活かす作り方でも、僕はヤスリをかけます。400番から800番くらいまでかけて、光沢コート→スミ入れ・デカール→つや消しの順番で表面をクリアー塗料で塗ってコートしていくと、ヤスリの傷も目立たなくなります。パーツにいきなりつや消しはしません。デカールをしっかり貼りたいという理由で光沢を吹くのですが、この光沢塗料も小さな傷を埋めてくれるので、その上からつや消しを吹くことでよりパーツが綺麗に仕上がります。
特にV2ガンダムは曲面が美しいガンダム。パーツを見て丸いラインが綺麗じゃないところは、スポンジヤスリでならしています。僕はこういう作業は大好き。改造やスジ彫りがマジでできないのですが、ヤスリで面を整えることはできる。しかもこれを全部じゃなくても、自分が綺麗にしたい、シャープにしたいってところだけでもやるとすごくガンプラはかっこよくなるんです。かっこよいと感じるとプラモはなんでも楽しくなるのです。最高だよね!
ここはV2ガンダムの魂!! ミノフスキー・ドライブユニット。ここだけは製作当初から絶対に塗るぞと決めていた場所です。ガンダム本体はつや消しで仕上げていますが、ここだけ光沢でパール系顔料が入った特殊な塗料「LINKL PLANETカラー ステラオレンジ」で塗っています。
白を塗って、その上からステラオレンジを塗装。ここだけきらりとパールが輝く仕上がりにしました。当時心奪われた光の翼が出るユニットですから、ちょっとだけでもこだわりたかったんです。
「V2ガンダム」完成! 成型色仕上げと塗装仕上げの割合がちょうど半分くらいな感じになりましたね。塗るところ、塗らないところをセレクトして作っても大満足の仕上がりになるってのは楽しいもんです。好きなガンダムだからこそ、なかなか完成しませんでしたが、肩の力を抜いてプラモを本当に楽しめているな〜と今思えていたので、自分のスタンスで完成させられました。完成したV2を棚にちょんと置いたその瞬間は、まさに最高一瞬。リガ・ミリティアの希望の光が、僕のプラモライフを照らしてくれました。おしまい。